日本がオワコン!公務員の仕事は住民票を出すだけか!?

2019年11月9日

ユルかった時代(30〜40年前)

バブル経済

今は、高倍率、安定志向の公務員。
日本が好景気だった1980年代までは、給料が民間より圧倒的に安かったため、不人気な仕事だった。
この頃の仕事が今になって負債化しているのは間違いないのだが、この時代の現役世代が頑張ったことで日本は高度成長を遂げたこともまた事実。なんにしてもこの時代は情報化も進んでおらず何事にもおおらかな時代だったのだ。

役所って証明書を発行するところでしょ?

住民票

いいえ、違います。
戸籍や住民票を集めて税金をとりにくるだけの仕事じゃないのです。
役所の仕事は本当に多岐に渡ります。
民間では、採算が合わずにやれないとされる仕事を国や県、市町村が代わりにやってくれるのです。

実はすごい大切なことをしている

道路

高速道路

道には、国道・県道・市道などがあって、それぞれが管理しています。
私たちには、管理が別々って非効率に見えるけど・・・
道路規格も異なるみたいで、管理は別の方がいいんだそうだ。

水道

水道蛇口

水道は基本的に市町村がやっていると思う。上下水道。
下水道がないところは浄化槽の設置の補助とかやっているのかな。
「そもそも蛇口を捻れば水が出る」ってものすごいことだと思う。
しかも、飲める品質の水が出てくるって、さらにすごいことなんだ。
水道水をそのまま飲めるのは日本だけっていう話だから、すごいよね。

橋・トンネル

橋梁

トンネル

2012年に起こった山梨県大月市の笹子トンネル崩落事故を覚えているだろうか。
9名の犠牲者を出した痛ましい事故だ。
10年ぐらい前からトンネル崩落事故や橋の崩落がちらほらと現実に起こるようになった。
そりゃ建築から40年も50年も経っているんだから壊れるし、それを普通に使えていることが結構すごいことだったりする。人間が作るものなんだからずっとメンテナンスをしていかなきゃ壊れる。
しかもメンテナンスにはすごく高い費用がかかるため、
管理するトンネルや橋を減らそうと県や国は躍起になっているって話だ。

ゴミ

ゴミ収集

これも、民間だけだとやれない事業かもしれない。
ゴミの収集が無料同然(ゴミ袋代だけ?)とかものすごいありがたいことだよ。
われわれが生活する上ででるゴミの量は、1日958g、約1kg。
4人家族なら1年で1.3トンものゴミを処理してくれていることになる。
これを実際に行政職員がやっているというケースは少なくて、
業者に委託というかたちでやってもらっているから、結局は税金がたくさんかかっているわけだ。
つまり、当たり前のサービスにたくさんの税金が投入されているんだ。

公共施設

公民館

公民館とかホールとか、いわゆる箱物と呼ばれる施設たち。
これらも10年も20年もすればガタがくる。
バブル絶頂期につくられた箱物たちももう築40年とかが当たり前になった世界では、
その修繕費も恐ろしく膨れ上がるのだ。
しかも、ぐるねじの住む大分県のような地方では使う人も減って、
用途もないのに箱だけ残っている・・・なんてことが平気である。
そこに「ある」だけでお金がかかっていることを結構みんな知らないかもしれない。
お金、めっちゃかかってるんだよ!

今、ヤバい。

道路・トンネル・施設の老朽化じゃないが、公共施設や道路、水道にゴミ収集施設。
あらゆる物が老朽化している。人口が減って費用対効果が悪くなっている。
小学校なんて2人の生徒のために何千万円もかけて学校を維持していたりする。
これが悪いとは言わないが全体を俯瞰してみれば、すごく非効率な社会と言わざるをえない。

財源不足

税金

そりゃそうです。
人口が減り、税収が減り、利用者が減り、働き手が減り、
経済規模は確実に小さくなっていく時代に、サービスを維持なんて出来るわけがない。
でも世の中は政治でまわっている。
票がとれる高齢者に優しい、そして大企業に優しい社会じゃなきゃ票も取れないんだ。
だから、高齢者に必要な年金や医療費など社会保障費を減らすなんてとんでもない!
票をとってくれる大企業様は優遇するに決まってる!
代わりに小さい企業は潰れてOKだぜ!みたいな法案が
平気で通ってたりすることをみんな知ってる?

社会保障費増大

支える図

日本の年金は賦課年金方式と呼ばれる方式を採用している。
その時代の現役世代に納めてもらう保険料を元手として、
その時代の高齢者の年金に 宛てるやり方だ。
でも、この高齢社会のご時世だ。
簡単に若い人たちが搾取されることがわかるよね。
今の時代は、若者の保険料負担は増大するのだ。

地方は終わっているかも

田舎

地方公務員の話は前にもしたんだけど、
人が生活するためのインフラというのは本当にたくさんあって、
それぞれに多額の費用が必要になる。人が少なくなっている地方の現実として、
行政サービスの質の低下は間違いなく起こる。老朽化や人的リソース不足による事故や、
不祥事が相次ぐことも容易に想像できる。
公務員の原資となる税金も減るのだから、公務員の質も下がる。だからヤバい・・・。

若い人に告ぐ

多分、20年後、30年後には、今の社会とは大きくかけ離れた社会構造になっているだろう。
技術は大きく進歩するけれど、スモールシティ、小さな自治体・・・
というより、ゆるい自治組織のようなもので自治をしていくような社会が来るのかなと想像している。
若い諸君らは、絶対、心的にも物的にも上の世代よりも優秀な世代だ。
だから、日本が好きなら日本でうまく生きられる能力を、
そうでなければまだまだ発展する海外で生活することを 考えるのもありかもしれない。

Posted from SLPRO Z