(読書感想文)与沢翼さんの「ブチ抜く力」レビュー
与沢翼さんの「ブチ抜く力」
ほぼ与沢翼さんについて知らない状態でこの本を読むことになったのは、ブログ会の第一人者イケハヤさんがこの本を紹介していたから。与沢さんについて私が知っていたのは「秒速で億稼ぐ」「イケすかない」「太ってる」といった、断片的なことぐらい。
だから、尊敬するイケハヤさんが紹介する時点で、疑問が沸いていた。
その時点でこの本を読みたいと私は思っていたのだろう。
イケハヤさんの動画
どんな本なのか
秒速1億円の男が考えていること。
意外にも、本質的な部分ではわたしたち一般的な人とそうは変わらないものでした。
与沢さんは「お金持ちになって、大切な家族や仲間と最高の環境で幸せに暮らしたい」というのを目標にし、その実現のために必要な「お金」を稼ぐという行為をどのような考え方と手法で実践してきたかを文字にして綴ってあります。
中段では、「投資」についての話がメインの部分があり、私は未経験のため理解しにくかったけれど、
後段では、再度考え方、人生の過ごし方などについての、考え方。押しつけではなく、そう思っているんだという彼自身の思いを感じとることができました。
思った以上に普通の考え方
すごい人だから考え方もすごいのかと思いきや、かなりシンプルでした。
もともと長いこと物事を継続できないし、複数のことを同時に進める器用さもないとした上で、
そのために「最短・最速」で「ブチ抜いた存在を目指す」ことが唯一無二の成功の条件だと言い放っている。
そんな彼が望んでいることは、とても普通のことでした。
「お金持ちになって、大切な家族や仲間と最高の環境で幸せに暮らしたい」
これが彼の行動原理。そしてそこから「お金」のパワーについて深く掘り下げていきます。
理想の人生とは
「お金があることで、自分の嫌な人とは関わらないで済む人生を送れる」
「お金がないからこそ自分が嫌な人や苦手な人と関わらざるを得ない」
この本に度々出てくる主張で、
自分の人生を他人のために浪費するのはもったいない、という主張でした。
有限な時間の中で、
本当に自分が必要としていることや、
やりたいことだけに時間とお金、人生を費やすことこそが、理想の人生と言えるのではないか。
日本人の美徳である「我慢」「空気を読んで言いたいことが言えない」状況というのは、
他人のため、社会のために自分の人生を捨てているのと同義だと語られています。
全ての幸せはお金の上にあることを認めた方がよい
世の中の大半のことはお金で解決できる。
健康や愛の方がお金よりも大切だとする意見もあるが、
結局その健康さえもお金で買うことができるし、
愛があっても生活と心の余裕のためにお金が必要なのは言うまでもない。
日本人はことさら「お金」というのは汚いものだというイメージを払拭できずにいる。
汚いものだから、それほどなくても良い、稼ぐことは悪どいことだから・・・お金は貰えないし貰わない、と言った人が多勢を占めている現実がある。
自分の人生を良くするために、純粋にその考え方が障害になっているため、
まずはお金を稼ぐ必要がある。と、説いている。
そして、その方法論として「副業」を勧めている。
サラリーマンこそ副業をするべきだし、例え禁止されていようとも「したたか」に稼ぐことが生き抜く術だと説いている。
カゴの中のバッタ
すごく印象に残ったのが「カゴの中のバッタ」はカゴの中の高さまでしかジャンプできなくなる。という言葉です。
サラリーマンだと、どんなに出世してもラットレースにはめこまれたまま年老いていき、気がつけばカゴから脱出する気持ちやエネルギーもなくなっていく。私も、今このまま組織の中にいたらその状態になりそう、カゴの中にいる自分を俯瞰できました。縛られた価値観や常識の中では天井が見えてしまう。だから、成功するためには、カゴの外へ出る勇気が必要だと感じました。
こんな人にオススメ
かいつまんでみると以上のような話でしたが、
サラリーマンは一度読んでみた方が良いと思います。
投資に興味がある方もオススメです。
こと自分の人生、一度きりの人生を「自分の思うがままに生きたい」と思える人は、
読んでみて損はありません。
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