実は超簡単、パソコンの選び方を解説(CPU編)

2020年8月10日

実は超簡単、パソコンの選び方を解説(CPU編)

小学生でもわかる!パソコンの選び方(CPU編)

スマートフォンやタブレットは常に身の回りにありますが、最近は家にパソコンがない方も多いようです。いざパソコンが必要になったときに、どんなパソコンを選べばいいの?という人が多いようですので、「小学生でもわかる」パソコンの選び方講座を始めます。

「パソコンの何をみて選べばいいの?」

というあなたには知っておいて損はない話だと思います。ぜひ読んでみてください。
 

2020年8月に最低限必要なパソコンのスペック

結論から言います。
以下がある程度何でもできて、快適に使えるノートパソコンの必要スペックです。
あくまで「ある程度」のスペックですので、あしからず。
解説はあとでします。異論は当然認めます!
そしてごめんなさい。
書き出すと長くなってしまったので、今回はCPUに焦点を当てて語ります
それ以外は別で解説したいと思います。


OS Windows10

CPU Intel Core i5 (8世代以降のもの)

GPU 無し

RAM(メモリ) 8GB以上

記憶媒体 SSD128GB以上


パソコンの寿命=CPUの性能という考え方

実は超簡単、パソコンの選び方を解説(CPU編)

ここでいう寿命とは物理的に壊れて動かなくなる寿命ではなく、
そのパソコンを「快適に使える期間」を寿命と表現しています。

  

パソコンを選ぶなら何はともあれコンピュータの心臓部CPU(シーピーユー)が最も重要です。CPUの性能は、そのマシンを実際に使える年数と比例します。それはパソコンの性能が時間の経過とともに次第に落ちていくからです。「元々の性能が高いものの方が快適に使える期間が長い」のは小学生でも理解できることです。

  • 今、ぎりぎり使える性能のパソコン 2年
  • 今、まあまあ快適に使えるパソコン 4年
  • 今、余裕をもって快適に使えるパソコン 6年

上の年数は、私の主観で感じた、快適に使える年数です。あなたは何年ぐらいそのパソコンを使いたいですか?一番もったいないことは、使わないパソコンを買うことです。そして、もう一度考えてみてください。動作がモサモサして、いちいちアプリの立ち上げに時間がかかるパソコンって、使いますか?
  
私は使いません。

  
だとしたら、「快適に使える」というのはパソコン選びに必須の条件なんです。

パソコンの性能は次第に落ちます。 理由は以下の通り。

  • 1.部品の劣化
    コンピュータといえど、機械です。だんだんと傷んで行き、初期の能力よりも下がっていくのは必然のことです。

  • 2.各種ソフト等のインストール
    アプリケーションやサービスをインストールすることで記憶媒体の容量も少なくなるし、処理するタスクが増えます。また、インストールすることで、マシン内部にゴミが増えていくこともあり、次第にパソコンの能力を下げて行きます。

  • 3.OSやソフトウェアのアップデート
    セキュリティアップデートや不具合修正などでOSもアプリケーションもアップデートが必要です。これらをインストールすることもパソコンの能力の一部を上乗せして使うことになります。

ですので、経年劣化でパソコンの能力は必ず落ちていくものです。

以上のような理由から、値段で購入するのは絶対にオススメしません。購入するなら使用する年数と購入する価格を比較して購入しましょう。

パソコンの部品の説明

次にパソコンを選ぶ時に選ぶ重要な基準になる以下5つの部品。すごく簡単に説明します。

1.OS(オペレーションシステム)

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OSは、WindowsとかMacOSとか、そのパソコンを動かす最も基本、下地になるソフトウェアのことです。一番メジャーなのがWindowsで、ちょっとおしゃれなのがMacOSです(笑)どちらを選ぶべきなのかは、別の記事でまとめています。そちらを参考にしてみてほしいです。

2.CPU(シーピーユー)

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コンピューターの心臓部ですが、役割は脳みそです。2.0GHzなどの数字(クロック数)は当然大きいほど処理速度が上がりますが、代わりに爆発的に熱くなります。90度とか100度とかアッチッチです。コア数というのも選ぶ上ですごく大切な要素です。「コア数が多ければいい」という単純なものではありませんが、4コア以上のものを選びましょう。

3.GPU(ジーピーユー)

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この部品が、パソコン選びをわかりにくくさせる原因です。
GPUとは、グラフィック(映像・描画)を担当する脳みそ部分です。ただ、実際はGPUををわざわざ別で搭載しないパソコンが多いです。GPUを搭載していなくてもCPUひとりでも大丈夫なのです。
 GPUが別個に搭載されているパソコンは、描画性能が必要な処理、例えば動画編集やイラストレーター等のソフト利用、重たい処理のゲーム等を得意としています。逆にそういう用途で使うパソコンにはGPUは必須です。
 独立したグラフィックボードはお高いです。一般的に売られているものでも、5000円程度のものから20万円ぐらいのものまであります。先程のような用途の場合2〜5万円ぐらいの製品を搭載することでCPUの負担が減ってマシンの動きの違いを感じることができます。

4.メモリ(メモリ)

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人間の記憶でいうと短期記憶です。少しの間、覚えておける記憶の量です。記憶媒体のハードディスクやSSDとどう違うのかというと、「めちゃ高速」です。

様々な処理を行う際にいちいち、ハードディスク等に書き込んでだり読み込んでという作業を行うと「時間がかかって仕方ない」という情報を一時的にしまう場所です。

5.記憶媒体

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情報を長期保存できるタンスみたいなものです。 その容量は何GB(ギガバイト)とかTB(テラバイト)と表現されます。現在は「HDD(ハードディスクドライブ)」と「SSD(ソリッドステートドライブ)」の2種類が存在します。容量が大きいのがHDD。読み書きのスピードが速いのがSSDと考えてください。外付けのHDDやSSDが増えた今、それほど本体搭載の記憶媒体の容量は重要視されなくなっています。未だにこの容量の大きさこそ正義だと思っている化石の知識を持っている人もいますけど、保存容量が多くてもパソコンが快適に動くわけじゃないのです。

「Core i7」「Core i5」同じ名前なのに異なる性能。知ってほしいCPUの選び方

「Core i7や!ほな絶対速いやつやけんこれにしとこ」

「ちょっと待った〜〜〜!!」

そこのあなた。騙されていませんか?
同じCore i5やCore i7でも大きく性能が異なるんです。
いま飛びつこうとしたそのパソコン。もしかして・・・ハズレかもしれません。

だから知っておいてほしいCPUの選び方
  
実は超簡単、パソコンの選び方を解説(CPU編)

CPUのメーカーとシリーズ

実は超簡単、パソコンの選び方を解説(CPU編)

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CPUメーカーは2社です。インテル入ってるの「Intel」さんと、「AMD(エーエムディー)」さんです。
AMDさんの作るRyzenシリーズもすごく良いけど、わかりやすさの観点からインテルCPUを今回は解説します。

インテルのCPUには、

  • 「Core i シリーズ(コアアイシリーズ)」
  • 「Pentium(ペンティアム)」
  • 「Celeron(セレロン)」

の3つがあります。下2つは下級戦士です。下級戦士も強いです。ですが、快適なPCライフを送るために、「Core i シリーズ」をオススメします。ちなみにAMDには「Ryzenシリーズ」と「Athlon(アスロン)」がありますね。

Intel(インテル)の Core iシリーズの「3」「5」「7」「9」って何?

Core i3やCore i5など
シンプルに数字が大きいものが性能が高いです。当然お値段も高くなります。
そして一般的に言われているのが、

オフィスソフトやネットを見るくらい → Core i3 
大抵の作業ならストレスフリーでできる → Core i5
ハイエンド。映像や画像処理など重たい作業なら必要 → Core i7
超ハイエンド。さらなる上を目指す人が買います → Core i9

よくこういう表現が散見されますが、Core i3は、マシンのCPUの環境によって、スムーズに動く場合も、スムーズに動かない場合もあります。だから、最低Core i5を選択するべきだと思います。とくに性能の抑えられているノートPCの場合は、Core i3は力不足のケースが多い。

CPUの「世代」(Core i シリーズ)

選ぶために最も見るべきはCPUの「世代」です。CPUの世代ってなんやねん!?と思う方。これを知っていたら大体パソコン選びは間違いません。お願いだからここだけは知ってほしい内容です。
よくCore i7が安い!と、飛びついて「あれ?なんか遅い」と思っている人は、古い世代のCPUを掴まされているなんてことがあります。だから、落ち着いて聴いてください。

(CPUの表記の例)

Core i5 8265U

Core i5 10210U
  

  • 世代(4桁or5桁の数字)
    この4桁または5桁の部分が世代です。上は8世代のCPU、下は10世代のCPUです。当然世代が新しい10世代のCPUのほうが高性能です。だからCore i7 2700K(2世代)がいくら安くても買ってはいけません。

  • 製品カテゴリ(数字の後ろのUの部分)
    製品カテゴリーです。すごくたくさんのカテゴリーがありますが、ノートパソコンで一般的な「U」のモデル。これは省電力のカテゴリーです。ノートPCで高性能なのが「H」と「HK」です・・・が、高いです。

  • コア数
    これは、CPUの型式には載ってません。が、最近のOSやアプリケーションで快適に動くラインが4コアで、現状6コア、8コア、多くなると20コアなど、どんどんとコア数が増えています。最低4コア以上がオススメです。最初に示したとおり最低限は、「8世代 Core i5 は4コア」です。

ノートパソコンとデスクトップパソコンのCPUは全く性能が異なるという真実

実は超簡単、パソコンの選び方を解説(CPU編)

ノートPCが市場の主流となって久しい今、案外皆さん意識してないですよね?
実はノートPCとデスクトップPCに例えばCore i7 10th Genが搭載されている場合、デスクトップPCの方が高性能です。搭載されているCPU自体に差があるんです。例えば、

「同じような値段でCore i7なら、持ち運べるノートPCの方がいいや!」

みたいに安易に選ぶことはオススメできません。
最初に書いたとおり、CPUはパソコンの心臓部で、その性能は、パソコンを快適に使える時間と比例します。だからその事実を知っておいてほしいと、しつこく書いています。

ノートとデスクトップのCPUの具体的な違い

そもそもCPUはめっちゃ熱くなる部品で、それこそ難しい処理をさせると温度が100度とかに余裕で超えます。そうなると、CPUがまともに機能しなくなります。

だから冷却する必要があるのですが、ノートパソコンの少ないスペースの中では冷やすにも限界があります。だから、省電力で発熱を抑えたモデルがノート端末には搭載されています。クロック数も当然抑えられています(4.1GHzとか2.1GHzとかCPUの性能に書いてあるアレです)。

比較するとデスクトップ用の端末は、

「CPUさんは処理だけがんばってくれれば、あとはこっちで冷やすから〜」という感じで、熱いCPUでも冷やすだけのスペースや仕組みを準備することができます。なので、実はノートパソコン用のCPUはある程度能力を抑えられているものだと思ってください。

最近はデスクトップとの差を感じられないほどにノート用のCPUが良くなっていますが、しっかりと処理を実行する場合や、長時間作業をする場合など、やはりその差は顕著に体感できます。
  

CPUは本当にコンピュータそのもの

部品のひとつでありながら、コンピューターのことをCPUと表現するように、CPUはパソコンの最も核となる部品です。パソコンを選ぶときには、CPUに少しでもお金をかけておくことをオススメします。

パソコンを好きになってほしい・・・(結構切実)

20年以上パソコンにかじり付いている私からすると、パソコンに苦手意識のある人、触りたがらない人が多すぎます。もっと楽しく使える人を増やしたいと思っています。だからこそ、安物を買ってやっぱり私には使いこなせないと思う、負のスパイラルをこの世から消し去りたい!

そして、わたしがオススメするモデルは安くないです。が、マイクロソフトオフィス(ワードやエクセルなど)を入れるのなら10万円程度を覚悟してください。5年つかって10万円なら、1年に2万円で済むんです。スマホに月1万円を使うのなら安いものだと思います。4〜5万円の安いモデルを購入するのだけは絶対にやめてください。書き出すと、書きたいことがめっちゃ出てきてしまうので、続きはまた別に記事にしようと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました!